あらすじ
犬のたろうはパンを作って人気店である自分のお店で売っていました。
ある日売れ残りのパンを食べているところをお客さんに見られてしまい悪い噂が流れお客さんが来なくなってしまいます。
でも、ある日常連の女の子が来て「もっと種類があれば嬉しい。」と言われたのをキッカケに自分を見つめ直し名案が浮かびお店が人気店に復活するお話。
偏見の怖さを教えてくれる絵本。
絵も可愛くて終わり方もハッピーエンドですが私は、この絵本の核の部分は “偏見” だと思いました。
お店のパンを作っているのが犬というだけで「どろんこの手で作っている」とか「ペロってなめるんじゃない?」と噂が流れて勝手なことをお客さん達は言っています。
客観的で冷静な状態でこの絵本を読んでいるので偏見だと気付くことができます。
しかし現実の話となると偏見を持たずに生きることは、なかなか難しいものです。
例えば、今はオタクと聞いても悪いイメージは無くなったと思っていますが20〜30年前は “気持ち悪” や “変質者” など悪いイメージがありました。このイメージは、ある事件がキッカケで広がったと聞いたことがあります。何かのキッカケで広がったイメージは正しいか間違っているかではなく人々の心にどれだけ衝撃を与えたかだと思います。間違っていても衝撃が強ければ心に残りますし、正しくても小さな衝撃なら心に残らないこともあります。その時はわからなくても振り返ると偏見だったと気付くこともあるでしょう。
でも完全に偏見を持たずに生きることはできなくても日々の生活の中で「今考えたことは偏見ではないだろうか?」と自問自答することはできます。
時々でもいいので自問自答して自分自身の偏見を少しでも無くしていきたいですね。
まとめ
偏見が良くないのはわかっていても気付けば偏見の目でみていることはある。
自分は偏見の目でみていないだろうか?という問いかけを時々でも良いのでしていきたいですね。