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あらすじ
おばあさんは藁(わら)で作った牛にタールを塗って丘へ連れていきます。おばあさんが居眠りをしている間にクマやキツネやオオカミが来てタールにくっつき、呼ばれて来たおじいさんに捕まえられます。
皮にされそうになった動物達は別の生き物(ニワトリやヒツジなど)を持ってくるから助けてくれるように提案し、次の日にニワトリやヒツジなどを連れてきて、おじいさん達は幸せに暮らせたお話。
欲との付き合い方。
現実には、こんなに上手く動物がタールにくっついて、おじいさんが捕まえることができるのかはわかりません。
しかし、上手くいく時は信じられないくらい上手くいくものです。(上手くいかない時は信じられないぐらいに上手くいかないこともありますが‥。)
おじいさんは上手く波に乗ったのでしょう。
そこも大事ですが私が注目したのは、藁の牛を増やしたり、壊れた後に作り直さなかったことです。
一度上手くいくと同じ方法で、もっと欲しくなるものです。しかし、おじいさんはしなかった。
絵本では描いていませんが、おじいさんは “欲張るとろくなことがない。” と思っていたのかもしれません。
たとえば、もっと上手くいって、さらに裕福になったとしましょう。そうすると真似をする人が現れて沢山の動物が殺されて生態のバランスが崩れて結果的に動物がいなくなり人間の生活にも悪影響が出るかもしれない。
他にも悪い結末は沢山あるでしょう。
そういうことが起こらないようにするために欲と上手く付き合うことが大事なんですね。
でも、つい欲張ってしまうのも人間なので、なかなか難しいですね‥。
まとめ
藁の牛を増やしたり、壊れた後にもう一度作らなかったことに大きな意味があると思います。
欲張りすぎず適度なところで終わる大切さと難しさを教えてくれます。
