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あらすじ
ある所に、ひらがなの国があり、ひらがな同士がくっついて意味をなしていました。
ある時、濁点のみが道端にいたので理由を聞くと「もうだめだ」と常に言っている “ぜつぼう” という言葉の濁点で、主人にお願いして捨ててもらったとのこと。
濁点は誰かにくっつくことを望むが拒否され、最後は濁った水に入れられ “きほう” にくっつき “きぼう” になるお話。
絶望の中に希望がある。
まず設定がしっかりしている。そして結末も衝撃的でした。
設定はひらがながくっついて意味をなしているのが斬新だなと感じました。
この設定の時点で絵本ではありますが少し対象年齢が高い印象を受けます。
そして何より結末ですよ!結末!
濁点は誰からも拒否されている。わかりやすい言い方だと嫌われ者です。しかし、濁点は “きほう” (気泡)にくっつくことにより “きぼう” (希望)になる!
私には “不要な人間はいない” “正義の中にも悪があり、悪の中にも正義はある” “包丁は何も悪くない(使う人の意志により料理に使う物にも、人を傷つける物にもなる) ” という強いメッセージを感じました!
そして文字通り絶望の中に希望があることも教えてくれました。
まとめ
深い話が好きな人には本当にオススメです!
他の絵本とは一線を画す絵本だと思います!