取り組み方
(*この流れの通りにする必要はありません。順番は変わっても大丈夫です。)
まず子どもたちと話し合いをします。
「どうしてオオカミは質問に答えなかったのか?」「どうして動物たちはオオカミを助けたのか?」「動物たちが道案内しなければ王様はどうなっていたか?」など子どもたちなりに考えを言い合います。この時クラスなりの答えが出ればいいですがハッキリと答えが出ないこともあるでしょう。その時はそれでも良いと思います。
何故なら答えはオオカミや動物たち本人にしかわからないからです。もしかしたら本人ですら理由がわからないこともあるでしょうし、本人が本当のことを言えないこともあるでしょう。大事なのは相手の気持ちになって考えることです。これは発表会だけでなくこれから生きていくうえでも必要なことです。
そして話し合いで出た考えを聞いたうえで自分がやりたい役を考えます。最初はあそび感覚でやりたい役をしてもいいでしょう。役を試してみてから決めることで子どもたちも決めやすいでしょう。
そしてそれぞれの役を決めて取り組んでいく中で話し合いが活(い)きてきます。気持ちがわかればセリフや動きに変化が生まれます。例えば嬉しい時に小さな声で「やった〜‥。」だと全然嬉しそうに見えません。保育者は「嬉しい時はもっと声出して。」と答えを言うのではなく「嬉しい時どんな感じになる?」と問いかけて子どもなりの自然な表現を引き出します。
自分なりの表現がわかっていてもお友だちの前でするのが恥ずかしかったり上手く表現できない子どももいるでしょう。でも、それは仕方のないことです。
大人でもそれぞれに得意不得意はあります。上手い人からすれば「何故できない?」と思われるでしょうが苦手な人からすれば「何故上手くできるの?」と思います。
仮に上手くできていなくても本人がやりたいと思っているならやらせてあげていいと思います。とはいえ取り組んでいく中でクラスに不満が生まれてくる可能性もあります。その時はクラスで話し合いをして決めるしかありません。
その子どもの気持ち、クラスとしての考え、保育者の思いなどいろいろなモノが絡(から)まっていて答えを出すのが難しいことですが最後は保育者が決めないといけません。本当はクラスのみんなで決めるのがいいとは思いますが実際は子どもの思いだけで決めることはなかなかできません。
何故なら話し合いそのものが良くない流れで進んだり、主導権を握った子どもの意見が通ったりすることがあるからです。
担任の保育者だけで決めることが難しい場合は主任や園長に相談して後日決めるのもいいと思います。時間を空けるのが良くないと思う人もいるでしょうが話し合いというのはその場で即決できることばかりではありません。落とし所を見つけるため、落ち着いて考えるため‥理由はいろいろですが時間を空けることが必要な時もあることを子どもたちが経験することは悪いことではありません。
4歳児5歳児になると自分の意見を言ったり相手の意見を聞くことができるようになり成長を感じます。それと同時に難しさも増(ま)します。それは自分と他者(お友だち、大人、保護者、グループ、社会など)との折り合いをどうつけていくかの難しさでもあります。
意見を言っても自分の思い通りにはならないこと、だからといって黙っていたらイヤな思いをする可能性があること、自分は賛成だけど誰かが反対することもある‥など大人になっても難しいことです。
そういう経験を積むことで子どもたちはさらに成長していきます。
このように発表会を通してクラスとして、子ども個人として成長する場でもあるのです。
道具については4歳児5歳児になると当日の舞台道具も自分たちで考えて作れる物も増えてくると思うので一緒に作りましょう。その方が発表会に対して前向きに取り組むことができると思います。
この舞台道具を原作通りの物を作るのか?それとも少しアレンジを加えてもいいと思うか?で保育者によって意見は分かれると思います。原作を大事にする意味で原作通り、子どもなりにこうした方が使いやすそうと思ってアレンジしたい‥いろいろ意見があると思うので作る前に話し合いをして決めておく方がいいと思います。後で話し合いをすると「私もアレンジする。」と言って再度作り直すことも考えられるからです。時間があればいいですが時間があるとも限りません。
それと絵本には描いていない物が必要な時もあるので想像で作ることもあるでしょうし、実際にあった物なら調べて作るかもしれません。調べて作るのは良いことです。例えば今は遠くに住む人とのやり取りは電話なりアプリでしょうが昔は固定電話や手紙でした。調べるというのはそうした歴史を知るチャンスなのです。
見せ方
当日の舞台道具の入れ替えも子どもたちでできることはしてもらいましょう。自分たちで発表会をしたという自信に繋がるからです。
まとめ
話し合いをしてお互いの意見を言い、方向性を決めましょう。
お互いの意見を尊重しながら方向性を決めて頑張ることで多様性を知り協調性が生まれ、より良い発表会になることでしょう。