あらすじ
あるケーキ屋さんにタベールだんしゃくの絵があり、夜になるとタベールだんしゃくは出てきていました。
ある夜タベールだんしゃくはケーキが食べたくて自分で作ることにしますが初めて作るので上手くいかず失敗続き‥。
何とか完成しますが、うっかりゴミ箱に落ちて出られなくなり、さらに夜が明けて朝になっていたためお店の人達がドアの前まで来ていて大ピンチ!
タベールだんしゃくの運命は!?
面白いだけでなく細かい所まで描かれている。
この絵本は面白い!
でも面白いだけじゃなく細かい所も描かれているのも魅力です。
いくつか紹介すると‥。
①日本の道端にキノコが生えている。
ケーキ屋さんの価格表示が “¥” なのとお店の中の文字が日本語で書かれているので日本なのは確実です。しかし道端の木の下にキノコが生えているじゃないですか!(笑)
私は道端にキノコが生えているのを見たことがない!(気付かず通り過ぎていたり見たことを忘れている可能性もありますが‥。)
いきなり面白ネタを入れてくるのが面白い。(笑)
②フルーツが有ることを絵で伝えている。
タベールだんしゃくがケーキを作っている時にフルーツを乗せています。冷蔵庫から取り出したと考えられますが読み返すと最初の方にしっかりとフルーツが入っていたと思われるダンボールが描かれていました。つまりフルーツがダンボールに入って届き、フルーツは冷蔵庫に入っていることを伝えていると解釈できます。
面白い系の絵本ですが話の流れを邪魔せずに絵で内容の補完をしていて作者がしっかり作り込んでいるのを感じます。
③最後のページをよく見るとタベールだんしゃくの服はゴミ箱に落ちた時のゴミで汚れている。
「しっかり汚れて終わってる!(笑)」と思うと同時に「服は、いつどこで洗っているのだろう?」と疑問に思いました。
夜洗っていると考えるのが妥当ですが乾かす場所と乾かしている間に着る “もう一着” が必要です。
“タベールだんしゃくの絵の中に奥行きがあって読者には見えないだけ?” “それともお店の中に秘密の小さな部屋でもあるのか?” など想像が膨らんでしまいます。
まとめ
お話自体も面白くできています。それにしっかりと細かい所も気を配って描かれているオススメの絵本です。
