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5歳児の発表会案 (どうぶつさいばん)

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あらすじはこちらを読んでください。

目次

ねらい

この取り組みのねらいは “視点が違えば見え方も変わる。だから人によって正しいは違う。” です。

世界は一つの基準だけで動いていません。一般的に良い(あるいは悪い)と判断されることでも、その意見に反対する人もいます。それにどこを基準にするかでも意見は分かれます。最近なのか何年も前からなのか?今の考え方と過去の考え方でも意見は変わります。また、情報が偏っていても正しい判断はできませんし、全て正しい情報を手に入れることも実際は難しいことが多いです。

ですが多角的に情報を読み解き、いろいろな意見を聞いたうえで自分なりに判断をすることはとても大事なことです。特に今の時代はSNSなどで情報収集している人も多いと思います。しかしSNSは偏った情報を提供するようなアルゴリズムが働いていると聞きます。(そうすることにより利用者は利用時間が増え課金する機会が増えて企業が儲かるようになっていると聞きます。)でもそれがダメだとは思いません。この資本主義社会において利益を得るための仕組みを作るのは悪いことではありません。しかし利用する側はそういう力も働いていることを理解して利用しないと偏った情報しか見なくなるリスクがあることを理解してそれを回避するための行動をしないといけません。そのためには自分とは違う意見も聞いて認めることが必要なのです。

発表会とは直接関係ないように感じる人もいると思います。しかし発表会は見た目良くできればそれで良いというものではないと思います。見た目もある程度良くないといけませんが本当に大事なのは取り組みの中で子どもたち自身が考え学び成長することだと思います。そのためには保育者が取り組みを通して何を伝えたいか明確にしないと途中で取り組みの軸がブレてしまいます。なのでブレないようにするために取り組みに対して軸を決めておいた方が良いと思います。その軸を今回は “視点が違えば見え方も変わる。だから人によって正しいは違う。” にします。

取り組み方

取り組み方は① “どうぶつさいばん” の絵本を読む。② “どうぶつさいばん” の絵本を読んで感想や話し合いをする。③絵本や話し合いの内容を含めて子どもや保育者が発表会に落とし込んでいく。‥です。

大事にする部分によって取り組みの内容は少し変わってくると思います。例えば見た目を大事にするなら裁判の結果を白黒ハッキリつけた方がいいと思います。その方が子どもや保護者に対してメッセージが伝わりやすく見た目もいいからです。逆に取り組みの過程や話し合いを大事にするなら裁判の結果は曖昧 (あいまい) でもいいと思います。曖昧だとメッセージが伝わりにくいデメリットはありますが現実の世界でも答えがあることは少ないです。 “答えは無い‥。それでも考えて行動している。” というメッセージを子どもたちや保護者に伝え、話し合いを通して方向性や考え方を共有し世界を良い方向へ導く基盤を作れるような取り組みになると思います。5歳児でする内容ではないと感じる人もいるかもしれませんがそんなことはないと思います。むしろ子どもの頃からそういう考え方に触れた方が将来、柔軟な考え方ができる基盤を養うことができると思います。

今回は話し合いに重点を置いて話を進めていきたいと思います。

まず①の “どうぶつさいばん” の絵本を読みます。そしてそのまま②の話し合いをします。保育者は結論を誘導したり話し合いに参加するスタンスではなく子どもたちの発言を促 (うなが) すスタンスで関わります。保育者にとってはここがなかなか難しいことで自分の考えが発言にも影響してしまうので、できるだけ中立な立場の発言をしないと結果的に保育者の考え方に近い結論になったりプレッシャーを与えてしまい誘導することに繋がります。難しいことではありますができるだけそうならないようにする工夫や配慮が必要だと思います。

例えば子どもたちは円になって話し合いをするとします。 (円にする理由は対面で話すよりも対立しにくいことや立場は対等で上下関係がないことを形で表しているからです。)その時、保育者は円には入らず少しだけ離れた位置にいて発言のきっかけを作る質問をしたり、発言が無い子どもへ発言を促したり、話し合いが一方の主張に偏らないように別の方向の意見を求めたりして話し合いの調整をします。言葉では簡単に書けますが実際にはなかなか難しいことです。さっきも書いた通り保育者の考え方がどうしても言葉に出て話し合いに影響を与えてしまうのが実際で、中立な立場でいることはとても難しいことです。それでも意識するのと意識しないのとでは大きな差が生まれます。できるだけ中立な立場でいるように心がけてください。

話し合いの中で子どもたちから疑問の声が出てくると思います。例えば「なんで食べられる側の動物は戦わないのか?」「ライオンは草を食べたらいいのでは?」など出てくるかもしれません。(実際はもっと鋭 (するど) い質問が出て返事に困ることも沢山あります。)本当なら子どもたち自身で調べるのがいいですが字が読める子どもばかりではないですし漢字で書いていたら読めませんし、図鑑に載っていない動物だったり、載っていても疑問の答えが書いてなかったりすることも多いと思います。なので現実的には保育者が調べて子どもたちに伝えるやり方になると思います。わかることはその場で答えて、わからないことは話し合い中に調べて返事をするようにしましょう。調べている間は他の話し合いをしてもらいましょう。

話し合いは一度で終わらないですがそれでいいのです。話し合いが一度で終わることなど多くありませんし子どもたちも内容を覚えておく力はあります。それに話し合い中には気付かなかったことでもお家に帰ってから何か気付くこともあるでしょう。大人でもぼ〜っとしていたりお風呂に入ったりしてリラックスしている時に今日あった出来事などの気付かなかった視点や閃(ひらめ)きが生まれたりします。これはリラックスして脳のネットワークが全体的に繋がることにより関係がなさそうなことでも意外な関係性に気付くことができるからだそうです。なので一度ではなくゆっくり時間をかけて話し合いをするようにし短い時間でも継続的に話し合いをしていきましょう。話し合いを重ねていく中で少しずつ話し合いの質が高まっていけたらさらに良いですね。

そのためには発表会の取り組みをする前からちょっとしたことでも話し合いをしておきましょう。最初から全員でする必要はありません。4、5人の少人数でいいのでお互いの意見を言い、相手の気持ちも考え、どうしたらいいかを一緒に考えます。この経験は一朝一夕(いっちょういっせき)にできることではありません。毎日の積み重ねが物を言うのです。この土台が取り組みの前にできていたら質の高い取り組みになるでしょう。(あくまで理想です。日々やることに追われてそこまでできないことが多いでしょう。ですが意識するのとしないのとでは大きな差が生まれます。意識しながら無理のない範囲でしていきましょう。)

あとは絵本の内容を基本にしながら子どもたちの話し合いの内容を付け加えて調整しながら発表会の内容を子どもたちと保育者で決めていきましょう。なかなか難しいことですし答えのないことなので試行錯誤しながら子どもと一緒に作っていきましょう。

まとめ

絵本を読んでからみんなで話し合いをする。

ねらいは “視点が違えば見え方も変わる。だから人によって正しいは違う。”

そして話し合いの内容を発表会に落とし込んでいく。





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