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ぜつぼうの濁点

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あらすじ

ある所に、ひらがなの国があり、ひらがな同士がくっついて意味をなしていました。

ある時、濁点のみが道端にいたので理由を聞くと「もうだめだ」と常に言っている “ぜつぼう” という言葉の濁点で、主人(ぜつぼう)にお願いして捨ててもらったとのこと。

濁点は誰かにくっつくことを望むが拒否され、最後は濁った水に入れられ “きほう” にくっつき “きぼう” になるお話。

絶望の中に希望がある。

まず、ひらがながくっついて意味をなしている国という設定が斬新で面白いと感じました。

この設定の時点で絵本ではありますが少し対象年齢が高い印象を受けます。

そして何より結末ですよ!結末!

濁点は誰からも拒否されている。わかりやすい言い方だと嫌われ者です。しかし、濁点は “きほう” (気泡)にくっつくことにより “きぼう” (希望)になる!

私には “不要な人間はいない” や “正義の中にも悪があり、悪の中にも正義はある” や “包丁は何も悪くない(使う人の意志により料理に使う物にも、人を傷つける物にもなる) ” という強いメッセージを感じました!

人はついつい物事を二元論的に捉 (とら) えてしまうことがあります。 “身体に良い食べ物と悪い食べ物” “良い人と悪い人” “敵と味方” など二元論で捉えるとわかりやすく深く考えなくていいので楽です。

しかし物事はそんなに単純ではありません。良い面もあれば悪い面もあるものです。物事を多面的に捉えることの大切さも伝えてくれているように感じます。

“ぜつぼう” が “きぼう” に変わるということは‥。

でもここであることに気付きます。 “ぜつぼう” が “きぼう” に変わるということは逆に “きぼう” が “ぜつぼう” に変わることもあるということです。

確かに人生はそっちの方が多い気がします。夢を追い続けたが無理だと諦めた時や年収何千万と稼いでいたのに事業が失敗して借金まみれになった時など大きな事から小さな事までいろいろあるでしょう。

絶望するのはつらいですし嬉しいことではないかもしれません。しかし絶望から立ち上がった人は強いです。ちょっとやそっとじゃ挫 (くじ) けません。それに “きぼう” が “ぜつぼう” に変わったように “ぜつぼう” が “きぼう” に変わることもあるのです。

つまり自分の考え方や行動次第で希望に変えることができるということです。

何て深い話なんでしょう。

まとめ

深い話が好きな人には本当にオススメです!

他の絵本とは一線を画す絵本だと思います!



発想が面白いお話です。



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