この絵本のポイント
- 登場人物達の優しさ。
あらすじ
ケーキを前にして食べたくて仕方ない “こいたろう” 。
“こいたろう” に唆(そそのか)されて食べたくなる “かめぞうさん” 。
我慢できずケーキを一度食べようとするが “けろこさん” からのメッセージメモを見て二人は我慢するお話。
相手のことを思う大切さ。
甘い物好きにとってケーキの魔力は凄いですよね。あると食べちゃいたくなりますよね。(笑)
でも二人は我慢しました。それは “けろこさん” が書いたメッセージ付きのメモを見て我に返ったからです。
「みんなで食べましょ。」と書いているメモを見れば先に食べてしまおうなんて考えてしまったことが恥ずかしくなりますね。
これは自分のことだけでなく相手のことを思ったからこそ恥ずかしくなり行動が変わったのです。簡単なようでとても難しいことです。
もちろんこれは今までの “けろこさん” の行いが良かったからこそできることで、もし “けろこさん” が悪い行いをしている人だったら食べるのを我慢しようなんて思わなかったことでしょう。
つまり三人とも良い人なんです。
だから読み終わった後ほっこりした気持ちになるのでしょう。
本当の優しさとは?
ところで本当の優しさとは何か?意外と難しく答えも一つではないのが実際ですよね。
例えば保育中に幼児の子どもが保育者の話を聞いていなくて何をするのかわからない様子だったとしましょう。
つい「話聞いてた?次◯◯するから準備するよ。」など声を掛けることも多いでしょう。確かに間違ってはいないですし正解の一つだと思います。しかし、それだけが正解ではありません。しばらく様子を見てどうにもならなくなりそうになるまで待つのも正解だと思います。
何故なら困ったことになったり嫌な思いをすることは人生において沢山発生します。しかし、そういう状況になった時、自分で考えるキッカケにもなります。困ったことを解決したり嫌な思いを回避するために自分で考えて行動するようになるからです。
今回の話でいえば次から話を聞こうと思うようになったり、お友だちに聞いて困ったことを解決したり、周りのお友だちの様子を見て同じことをしたら何とかなった‥など自分で考えて実際に行動することも必要です。その時、失敗もあると思いますがそれはそれで良い経験になります。(もちろん怪我に繋がらない範囲でですが。)
また、人生において正解がわからないことも沢山あります。あるいは正解のはずなのに自分以外の要因で結果的に失敗することも山のようにあります。そういうことに対する打たれ強さも生きていく上で必要です。
つまり自分で考えて行動する大切さ、失敗に対する打たれ強さを身に付けるためには様子を見ることも一つの優しさなのです。
まとめ
相手のことを思うからこそ優しくなれる。
優しさも一つではない。
同じ作者さんです。


